30年代ジャズ Madeline Peyroux

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ここのところ、J-Waveで頻繁にかかっているのが、マデリン・ペルー。ワタシは1ヶ月ほど前に小曽根さんの番組ではじめて聞いて、その翌日にCD買っちゃいました。慎重派のワタシとしてはめずらしいことなのですが、1回聞いただけで、なんか、おおっ、と来るものがあったんですよね。
 いろいろ調べると、マデリンは各所でBillie Holidayの再来と言われています。調べてみると、このアルバムのNo MoreとI’ll Look Around はビリーがよく歌っていたものらしいのですが、Careless LoveはBessie Smithが歌っていたもの、J’ai Deux AmoursはJosephine Baker が第2次大戦中連合軍慰問で歌ったものだそうで、さらにデビューアルバムにはEdith Piafが歌っていた曲も入っているとなると、20世紀前半のポピュラーソングの再現、っていう感じなんでしょうねえ。たしかに、ワタシも真っ先に「おお、Billie Holidayのような歌い方だー」と思ったのですが、それは1930年代後半あたりで流行っていた歌い方で思いつくのがそれしかなかった、というところが本当の理由かな、という気がします。後からMaxine Sullivanを聞いてみたら、やっぱり歌い回しが似てる。シンコペーションに強いアクセントをつけず、すべるように入ってくるんですね。エラのバラードの歌い方もこの辺に源流があるような気がします。こんなスウィング感も身につけてみたいなあ。
 「再現」と書きましたが、SP時代は女性の声がなんだかみょーに高くキンキンいっているような感じの録音でしたけど、さすがに今は息のまじった声がやわらかく仕上がっており、より聞きやすくなっていると思います。昔のは、それはそれで味わいがあっていいんですけどね、一緒に歌ってると、自分までキンキン歌っちゃいそうでちょっと危険。昔のものはやっぱりBarかなんかでかかっているのが一番です。そうそう、吉祥寺にはBessie Cafeなんていうのがあったのを思いだしました。久しぶりに行ってみるかな。
 はじめて聞くのになつかしい、そんな癒し系の30年代ソングですが、こうやっていい音&バランスで聞ける現代版、ぜいたく&クセになる逸品です。どうぞお試しを!

Lucy

Second Lifeに棲息しつつ、いろいろと音楽を勉強中です。詳しいプロフィールはこちら http://lucytakakura.com/about-lucy

30年代ジャズ Madeline Peyroux」への2件のフィードバック

  • 2005年5月12日 @ 23:10
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    初めまして。
    9日にMadeleineのLiveを聴きに行って来ました。
    初めての来日と云う事で緊張気味でしたが、非常に落ち着いた感じの素敵なLiveでした。
    Liveの模様はJ-WAVEでON AIRされるそうです。

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  • 2005年5月13日 @ 00:17
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    >Sleepyさん
     はじめまして! コメントありがとうございます!
     ちょうど来日していたんですねえ。blog、拝見しました。ワタシも行きたかったです。弾き語りっていうのがまた魅力ですよね。
     ライブのON AIR、逃さないように、しばらくJ-WAVEをチェックしなくては。

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