77歳用CD購入の巻

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 前回の詳細。肝心のCD探しであります。まずは希望調査。
「昔の曲ってさ、具体的にいつごろなの?」
「戦後だねえ」
 いや、その、戦後って言われましても、日本においても10年ぐらいのスパンはあるし、実際にアメリカで流行っていた時期とはタイムラグがあるし。
 「だから、戦後、結婚前まで」
 となると、父がこんなスタイルだった頃か。昭和20年から25年くらいまでだな。具体的には雪村いづみとか、江利チエミがカバーしてたもののオリジナルだそうで。そうなると、当時はポップスのヒット曲だったもので、その後ジャズのスタンダードになったような曲かなあ。フランクシナトラが歌ってたようなものとか。
 「でも全部シナトラじゃ飽きるねえ。あたしゃ、ナットキングコールの方が好きだし。」
 いろいろと注文が難しいなあ。
 しばし考えて、あ、これこそワゴンセール! と思いつき、仕事帰りに早速行って参りました。はいはい、ありましたとも、3枚組1750円。こんなサイトでも通販中。
 この「追憶のベストセラー・ミュージック」(曲リストは続きを見る、にあります)、母のために探したのですが、実は自分にとってもとても貴重なものでした。これらは、後にいわゆるジャズのスタンダード・ナンバーになる以前のいわばオリジナルに近い音源。ものによってはジャズではなく、当時の流行歌に位置づけられるもので、ポピュラーだのイージーリスニングだのにジャンル分けされてしまうこともあるようです。たしかにスキャットもなく、ソロもおそらくはアドリブではなく、決めフレーズ。でも、でも、ジャズなんだなあ。そういったバップ時代以降のジャズの要素を全部取っ払っても、あくまでジャズを感じさせるヒトたち。逆にこれぞジャズの神髄を行っているのではないかと思われます。4ビートに巧みに乗っかりつつ、波乗りの如く滑るように流れていくメロディーを聞くにつけ、こんな風に歌えたら、どんなに気持ちいいかと。アドリブをしなくても、フェイクをしなくても、それでもやっぱりメロディーを自由に操っている、そんな感覚で歌うことができたらなあ。
 あ、忘れてた、母に聞かせてやらなくちゃ、と思い、気に入りそうなものをまずはかけてあげました。ここは定番、グレン・ミラーのムーンライト・セレナーデだな、これは確実に気に入るはず。
「うーん、そうそう、これだよ、この辺だね~」
 つかみはオッケーだったので、次は自ら曲名を挙げていた「テネシーワルツ」。これはパティ・ペイジが最初にヒットさせた曲で、CDにもちゃんとこの人のが入っていました。
「どうよ、日本人のカバーと違ってこれなら好きでしょ」
「やっぱりこういうのだね」
 やった、気に入ったようです。よかった、よかった。
「テネシーワルツはね」
「へ?」
「あれだよ、あの金髪の。」
 金髪と言われましても、それだけでは。パティ・ペイジ以外の金髪なのか?
「ペギーリーとか、ジューン・クリスティとか?」
「いや、歌のヒトじゃなくて、女優さん」
 むむ、ライザ・ミネリのかーちゃん、あたりか、と思ったのですが、、、
「あの歌い回しはいいねえ。なんとも言えないねえ。あのヒトは歌のヒトよりうまいんじゃないかと思う。色気過剰だからね、見るのはイヤなんだけど、聞いてる分には一番いい」
 げっ、ひょっとして、ワタシもジャズヴォーカルをやってはじめてあのスィング感はすごい、女優さんがついでに歌ってるだけと思っていたのに、やられた、と思ったあのヒト、か。いまのいままで、同意見を持っていたとは知らなかった、、、
「あーーー、マリリン・モンローか」
「そー、そー、あーゆーのはもう売ってないのかねえ? あっても高いのかねえ?」
 高くても買ってさしあげましょ。っていうかワタシがまず聞く!まあ、高いってことはないだろうけど。
 しかし、いくらサイトを探しても、マリリン・モンローが歌っているテネシーワルツが入っているアルバムは出てきませんな(汗) 母の記憶違いか。それとも、江利チエミがカバーを出して流行っていたときにマリリン・モンローが来日しているので、ひょっとしたらどこかで歌ったのかもしれない。ナゾは解決できそうもありませんが、とりあえず、なにかのベスト盤でも、いまからポチりに行って参ります、、、


追憶のベストセラー・ミュージック
MA-701
1.トゥー・ヤング[ナット・キング・コール]
2.二人でお茶を[ドリス・デイ]
3.懐かしのニューオリンズ[ルイ・アームストロング]
4.ウッド・アイ・ラヴ・ユー[パティ・ペイジ]
5.久し振りね[ビング・クロスビー]
6.ムーンライト・セレナーデ[グレン・ミラー楽団]
7.愛の讃歌[エディット・ピアフ]
8.イフ[ペリー・コモ]
9.虹の彼方に[ジュディー・ガーランド]
10.いつかどこかで[ペギー・リー]
11.12番街のラグ[ピー・ウィー・ハント楽団]
12.ベサメ・ムーチョ[トリオ・ロス・パンチョス]
13.知らないでしょう[ディック・ヘイムス]
14.センチメンタル・リーズンズ[エラ・フィッツジェラルド]
15.ミスター・アンド・ミシシッピー[パティ・ペイジ]
MA-702
1.テネシー・ワルツ[パティ・ペイジ]
2.センチメンタル・ジャー二一[ドリス・デイ]
3.ネイチャー・ボーイ[ナット・キング・コール]
4.セ・シ・ボン[ルイ・アームストロング]
5.イン・ザ・ムード[グレン・ミラー楽団]
6.時の終わりまで[ペリー・コモ]
7.帰ってきてくれたら嬉しいわ[ダイナ・ショア]
8.ユー・メイド・ミー・ラヴ・ユー[ハリー・ジェイムス楽団]
9.コールド・コールド・ハート[トニー・ベネット]
10.ザッツ・マイ・デザイア[フランキー・レイン]
11.サムワン・トゥ・ウォッチ・オーヴァー・ミー[エラ・フィッツジェラルド]
12.家へおいでよ[ローズマリー・クルー二一]
13.せめて夢で[アンドリュース・シスターズ]
14.スウィート・ロレイン[ナット・キング・コール]
15.ホワイト・クリスマス[ビング・クロスビー]
MA-703
1.モナ・リザ[ナット・キング・コール]
2.バラ色の人生[ルイ・アームストロング]
3.魅惑の宵[ペリー・コモ]
4.アイルランドの子守唄[ビング・クロスビー]
5.モッキン・バードヒル[パティ・ペイジ]
6,アゲイン[ドリス・デイ]
7.レッツ・ダンス[ベニー・グッドマン楽団]
8.素敵なあなた[アンドリュース・シスターズ]
9.ソラメンテ・ウナ・ベス[ビング・クロスビー・ウィズ・ザビア・クガート楽団]
10.枯葉[イヴ・モンタン]
11.捧ぐるは愛のみ[メル・トーメ]
12.レット・ゼア・ビー・ラブ[ペギー・リー]
13.イッツ・マジック[ドリス・デイ]
14.ビューティフル・ブラウン・アイズ[ローズマリー・クルー二一]
15.マンハッタン[リー・ワイリー]
全曲歌詞カード付
■価格
◇1,780円

Lucy

Second Lifeに棲息しつつ、いろいろと音楽を勉強中です。詳しいプロフィールはこちら http://lucytakakura.com/about-lucy

One thought on “77歳用CD購入の巻

  • 2005年11月6日 at 21:56
    Permalink

    The best of Yves Montand (Yves Montand)

    World-France-Chanson : ★★★★★
    The best of Yves Montand
    20世紀を駆け抜けた1人の像がこの中に収められている。
    マーキュリー・フォーエバー・コレクションとして2000年発売のイヴ・モンタンのベスト盤。同シリーズとしてジュリエット・グレコ、バルバラも…….

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