解体!
最近、ピアノの音がなんだかヘン。最初のうちは、おおっ、ホンキートンクな音になってきたなー、なんて喜んでいたのですが、ついに、「ミ」を弾くと「ミ」と「ファ」がいっぺんに和音となって鳴ってしまうように。
姪っ子たちに教えていても「おばちゃーん、これ、ヘンだよ~ 早く直して~」と言われるようになったので、ついに意を決して調律を頼むことにしました。
まずは、見積もりのため、ピアノを解体! 写真は、アップライトピアノだと鍵盤の上方にずらっと並んでいるハンマーを手前に倒したところ。
「これだけ音が狂うっていうのは、、、長い間お手入れしていないのかと思ったら、結構調律されてますねー」
ピアノの中には、いろいろな調律師さんが書き残していったメモ帳が。一番古いのは、昭和43年。うわー。 これを見ると、何年ぶりかの調律なのか、バレてしまいます。そして、それにより、料金が変わってくるのです(^^;)
「何か原因がありそうですね。調べてみますので、もう少々お待ちください。」
「わかりました。乾燥しすぎですね。密室でエアコンをかけていらっしゃいますので。乾燥が原因でハンマーを支えるネジがゆるんでいるんです。ハンマーが、ほら、だいぶふらついてますよね?それで、音が狂ってしまうんです。」
「弦の方もかなり影響受けてますね。このまま放置しておくと、板が割れますよー」
「ひいいいい(^^;)」 「で、こういう場合はいかほどに~?」
「ネジしめは、追加で2000円です。」
「あー、もう、やっちゃってください」
今これを書いている間も、調律師さん、がんばってネジしめてます。さらに説明を聞くと、乾燥を防ぐには、鉢物の植物を置いて、水をやるのが一番とのこと。これをご覧のみなさんは楽器所有者が多いので言うまでもないのですが、「乾燥? じゃ、加湿器だ!」っていうのはもちろん、NG。板がいきなり水を吸い込んであっという間にゆがんでしまうそうです。植物がムリなら、洗濯物を干すとかがちょうどいいらしい。それもだめなら、コップ1杯の水をおいておくだけでも随分違うそうです。
このピアノ、もう数十年も湿気や西日と戦った末、やっと3年前に防音室という安住の地を見つけ、持ち主も「乾燥剤も入れてあげたし(←ほんとにバカ)、これでだいじょうぶだろう、わっはっは」と安心しきっていたのですが、まさか、乾燥しすぎで音が狂ってしまうとは夢にも思いませんでした。
親に買ってもらったもののうち、今でも残っていて、しかも実際に使っているのはピアノだけ。これだけでも大事にしなくちゃねー。これからはもっとマジメに調律するよ、と心に誓い、いや、誓ったものの、すぐに忘れるだろうと思い、あわててブログに記録いたしました。
来年の年明け「調律」日記が掲載されなかったら、誰か教えていただけると助かります。(。_・☆\ ベキバキ