Facebook – ねえねえ、これ見て、的サイト
今どきのWebサービスシリーズを語るのに、これははずせません。オバマ大統領も選挙戦時代から利用してますしね。
Facebookというのは、本来、その人の出身校、職業、趣味等に関連する人脈作りやグループ活動を行う際の名刺のようなものなんだと思うんですね。実際、米国在住の方は学校の同窓生をみつけたり、業種間または異業種間交流をやったり、まあ、mixiのような使い方をしているんだと思うんです。
mixiがあるんだから、もういいじゃん、という考え方もありますが、いやいや、なかなか使えるところが。最も便利なのが
・長い日記を書かなくて済む
自分のページのトップに「今なにをしていますか?」という欄があり、そこに一言「おはよー」とか書いておけば一応存在証明はできるし、それが友人のページにも丸ごと表示されていきます。友人の一言は、そのまま自分のページに表示されるから、クリックして見に行ってまた戻る、という手間がありません。
もうひとつ便利なのが、
・貼るだけ、または他のサイトと同期させるだけで済む
これは、Web上の何かを紹介するのにとてもカンタン、速い。例えばおもしろいサイトをみつけた、これ読んでみて!をブログやmixiでやるとなると、
・自分の日記のタイトルを書く
・こんなのを見つけました、みたいな一言を書く
・そのサイトのタイトルを書いてリンクを貼る
・写真をみせたい場合、ブログだと画像のURLを貼って、サイズを記入する。mixiだと一端画像を自分のPCに取り込んで保存してそれをアップする(貼る場所を指定する場合はアルバムにアップしてそこから貼るという工程がさらに加わる)
という手順になりますが、Facebookだと自分のページに紹介したいサイトのURLを記入するだけ。それだけで、サイトのタイトル、冒頭のテキスト、掲載してある写真が全部自動的に表示されます。
これはURLを貼ってenterを押した直後の状態。コメントとして一言書いてもいいし、書かなくてもオッケー。これで「シェア」をクリックすれば投稿完成です。
このシステム、投稿する方も便利ですが、これを見る人にとっても便利。まず、この投稿はワタシの友人のページにも自動表示されてるので、さきほどの「一言」と同じように、わざわざクリックしてワタシのページに移動してから見る、という手間がありません。さらに、「お、これ、おもしろいね」と思ったら、「いいね!」ボタンを押すだけで、相手に伝わるのです。
レッサーパンダの真下にあるのが、その「いいね!」ボタン。ここをクリックするだけで、「○○さんがこれを「いいね」と言っています」という表示が出るようになっているんですね。
人様の日記にコメントする以上は、「見ました。○○というところが、○○ですねー」ぐらいのことは書かないと、、「ふーん」だけじゃ感じ悪いし。でも考えるのめんどー、ということで結局コメントつけるのやめちゃったりするんですが、このシステムだと「ふむふむおもしろいじゃん」と思ったら「いいね」を押すだけで済むので反応しやすいというわけです。
で、どんなものを表示させられるかというと、
【どっかで見つけたもの】
・webサイトのリンク
・YouTube動画:リンクを貼ればタイトルとサムネイルが自動表示される。
【自分で作ったもの】
・Picasa、Flickrなどの写真サイトに自分が写真をアップすると自動表示される
・YouTubeに動画をアップすると自動表示される
・RSS登録:自分のブログを登録しておけば、更新時にはタイトルが自動表示されるし、内容を「ノート」コーナーに自動転記するよう設定できる
・Facebookのゲームアプリで遊んだ結果を表示できる
これは、HatchlingsというFacebookのゲームアプリで、卵を拾ったり友達と交換したりしながらどんな動物が孵るのかを待つというものですが、卵が孵ったら、ワンクリックで自分のページに自動表示できるように連動されています。「ねえねえ、見てみて、こんなの出たよー」と書かなくても、一回ぽっちりで公開できるというわけです。
【見つけたものを登録するサイトを自動表示】
なんか複雑ですが(^_^; 自分の気に入った音楽、気になるサイトなどをどんどん登録して、友達と情報交換する以下のサイトに登録している人は、このサイトを更新するとFacebookにも自動的に表示されます。
・Google Reader
・Last.fm
・Delisious
そのほか、無数のアプリがあって、twitter、friend feedなどはもちろん同期が可能だし(可能、というよりは、ほとんどの人がtwitterを「今なにしてる?」の一言に同期させているのではないでしょうか)、RSSを発行しているものならRSS登録機能を使えばどんなものでも登録できます。
「こんなの書いてみた」「こんな写真・ビデオを見つけたよ/撮ったよ」「今、こんな音楽聞いてます」と、まあ、見る、聞く、読む、すべてのサイトが簡単に表示できるし、主なサイトと同期がかけられるので、自分のネット生活の総合ポータルのような使い方ができるんですね。
FacebookのiPhone用アプリはとても良くできていて、縦スクロールは当然のことながら、タブメニューの横スクロールもできるようになっています。画像の上から2番目のタブの一番右の「投稿リンク」が途中で切れていますが、これを横にスクロールするとまだまだメニューが出てくるんですね。
さらに、とても助かるのは、リンク先の表示。FacebookにアップされているWebサイトへのリンクは、これをタップしてもSafariが開かずFacebookの中で開くようになっているので、いちいちSafariに飛んで、またFacebookを開け直す、というめんどくささはありません。また、Facebookのアプリにカメラアイコンがついているので、写真もすぐに投稿できます。そして、みんなの投稿には、右についている緑の+印をタップすればすぐにコメントがつけられるようになっています。
以上、便利な点を主に挙げてみましたが、長い日記をゆっくり書きたい、自分の日記は仲良し以外の人には見せたくないから普通のブログはいや、とか、コミュで仲間とわいわいやりたい、という人には、全然向いてません(^_^; かくいうワタシも当分mixiと併用だろうなあ、と思います。mixiもせめてtwitter同期とリンク先自動表示ぐらいやってくれたら便利なんだけどなあ。夏以降に期待するところです。