羽田・工場夜景クルーズ その3 羽田D滑走路
はとバスツアー報告その3です。
船は京浜運河を進み、羽田空港に向かっていったわけですが、、、
この日は朝から強風が吹き荒れ、ツアー開始前には「はとバス」の事務所から「船長の判断で航路が変更される可能性もありますので、ご了承下さい」との電話がかかってきたほど。まあ、無理なら行かないだろうし、行けなくても別にいいかな、と考えていました。このときは、強風→波が高くなる→船が揺れる、ということすら想像もしていなかったんです。
それでも出航したときは、快適だったんですね。相方も甲板に三脚立てちゃったりして。
後からよーく考えてわかったのですが、ワタシが前の記事のスライドショーのような写真を撮ることができたのは、「海に出る前」だったからなんです。あのあたりは、「京浜運河」。運河はあくまで運河であって、海ではない、、、そのことが海に出てはじめてわかったのでした。
京浜運河を抜け、いよいよ東京湾に出るというあたりで、グラインドはするわ、水しぶきは飛んでくるわで、もう甲板にいるのがつらくなってきたのですが、かといって、船内にも行けないのです。立ち上がれないし、歩けないじゃないですか! うーん、困ったぞ、、、三脚を守るために一足早く船内入り口に入った相方が、「速く入れ!」と言うのですが、ベンチにしがみついているだけで精一杯です。いやー、海をなめてました。撮影どころじゃありません。
こりゃまいったなー、羽田でちょこっと飛行機が見えたらすぐに帰るんだろうか、、なんて心配していたら船長が「おー、こりゃ帰りが心配だなー」と。 え? それって、これよりひどくなるの?うーむ、、、、
なんとか船内に避難、ひたすら揺れに耐えて、どれくらい時間が経ったでしょうか、、、
すると、船長のアナウンスが。
「前方1時の方向から飛行機が来ます!」
え、なになに、飛行機来るの? ナマの飛行機がちょっと見えるんなら、揺れに耐えたかいがあったかな、、、と早速甲板へ。
おー、きたー!
この写真が撮れたから、もうよしとするかな。
え、うそ、もっと近づくの?
どへー、せまってきた!
うわーい、撮れた!
名残を惜しんで、もう一枚。
ピントは合ってません。あくまで記念です。これでも大満足、、だと思ったら、しばらくすると、次々と飛行機が飛んでくるではありませんか! そして船長は飛行機が来る度に、微妙に船の方向を調整して、よーく見えるように動かしてくれるんです。乗客みんなで、大歓声を上げました。
飛行機の写真のみ、スライドにしてみました。表示のスピードを上げてご覧くださいw
これも後から思ったんですが、、、ビデオにすりゃよかったのね。最近のカメラはみんなビデオがついてるんだから(^_^; これも、ビデオ撮影係と、写真撮影係に分担すれば、いいものができたんだけどなあ。あ、でも一眼レフを2台もかついでいった相方はちゃんと撮れてます。こちらをご覧ください。
そして。お楽しみは束の間、、、予想はしていたものの、地獄の大時化が待っていました(^_^; 横殴りの波がぶつかると、まず地震みたいにドスンと揺れて、ふわっと浮いたかと思うと、下にぐぐっと落ちていきます。衝撃はジェットコースターとほぼ同じ。これが数十分ひっきりなしですから、もう大変。船長の「声出してください、でないと酔いますから」というアドバイスに従い、波が来る度に「いえーい!」「きゃー!」「よいっせー!」とわけわからん奇声を発していたのでもう疲労困憊です。むやみに叫ぶと喉をつぶすので、ボイトレで習った通りに複式呼吸しながらちゃんと発声w これが声量を増幅したせいか、船長は「40年以上やってて、こんなお客さんははじめてです」と言われました(^_^; 船長、ほんとにびっくりしたみたいで、ブログに書いちゃってます。
ほんとにワタシたち、海をなめてました。
ここのところ、震災復興に携わる漁業関係者の努力をテレビで見て、海の男たちはすごいなあ、と感動していたのですが、川崎港や京浜運河の港湾施設の迫力を見て、そして、自分が実際に波にもまれてみて、海で仕事をしている方たちはほんとにすごいんだな、と思いを新たにした次第です。こんな貴重な体験をさせてくれた船長には本当に感謝。7月9日(土)10:30から日テレに出るそうですので、是非ご覧ください!