バークリー音大にオンライン留学(2)- 講義形式

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Berklee College of Musicのオンラインコース受講レポート第2弾です。

その(1)を書いてからなんと2年近く経ってしまいましたが(^_^; その後、無事、Vocal Styles Specialist Certificateという認定証をいただき、まあ、使うこともないと思いますが日本の提携校の音大でも認めていただける単位も9単位取得しました。
最近、その(1)へのアクセスが増えており、コメントもいただきましたので、シリーズを再開しようと思います。いまどきのバンド活動の広報編はまた今度(^_^;
今日は取り急ぎ、レッスンの進め方について。もちろんコースによって課題の内容は大きく異なりますが、大体のレッスンの流れはほぼ同じようですので、アウトラインをご説明します。
★期間:1コース12週間
 1月、4月、7月、10月に開始。申し込みはオンラインなので、コース開始前日でもだいじょうぶ。1コース約3ヶ月なので、1年やれば4コース消化できます。同時に2コース受講することも可能ですが、ちょっと厳しいかな(^_^; 1コース修了すると3単位取得できます。毎週1レッスンずつ進むので、1コースあたり12レッスンを履修することになります。
★認定書取得プログラム
 それぞれ、どのコースを受講するか指定されています。ほとんどが必修ですが、選択できるコースもあります。
・Master:27単位(9コース)
・Professional:15単位(5コース)
・Specialist:9単位(3コース)
 →ワタシが受講したのがこのコースで、Vocal Styles Specialist Certificate Programというものでした。コースは、その(1)でも書いたようにVoice Technique 101、Pop and Rock Vocals、Jazz Voiceの3つです。ひとつずつ順番に受講したので、全部で9ヶ月かかりました。もちろん、個々人のニーズに応じて、ひとつだけ受講することもできますし、単位を取得するもの、しないもの、も選べます。単位を取得しない場合は、A,B,Cのような成績はつきませんが、受講料は安くなります。
★受講の流れ
・コース開始、サイトが開きます。サイトはmixiみたいなSNS形式のサイトです。講義資料はRead Onlyですが、Discussion, Assignment, Forumのコーナーは同じコースを受講しているクラスメート全員が自由にコメントを書き込めるスタイルになっています。
・米国東部時間で毎週金曜日の24時(日本時間の土曜日お昼)に1レッスンの講義資料がアップされます。
・講義資料を読みます。教科書が指定されている場合は、指定箇所を読みます。サイトの資料は10ページから20ページぐらい。教科書だと2〜3章ぐらいの分量。各レッスンのテーマの説明、練習方法、課題の作成方法などが、テキスト、音声、動画、楽譜などで説明されます。
・土曜日か日曜日(早朝か深夜)に講師とのチャット(テキストベース)の時間が設けられます。これは時差もあるので自由参加。ワタシはほとんどのチャットタイムに参加しましたが、課題についての質問や、一般的な相談などもできたし、クラスメートとも仲良くなれたので、大変有意義でした。
・木曜日ぐらいまでにDiscussion Assignmentを提出。これは、講義資料に説明されている事項についてのいくつかの質問に学生それぞれが回答を書き込むという形式。質問は、例えば、「オルタナティブ・ロックの特徴は?代表的なバンドを挙げてください」とか、「ジェスチャーを効果的に使っているシンガーは?」等々。回答はYouTubeのリンクを貼って、なぜこれを取り上げたかの説明を添える、といった感じでした。回答はサイトに書き込むのですが、それを全部クラスメート(コースによって10〜20名ぐらい)が見られるようになっていて、お互いにコメントを書くというスタイルになっていました。実際には、みんな忙しいので回答を一人ひとつアップしておしまい、という感じでしたが。
・週末までにRecording Assignmentの制作。締切は米国東部時間の日曜日24時です。Vocalのレッスンだったので、課題は、自分の歌の録音の提出です。曲数は、ほとんどが1レッスンに1曲でしたが、Jazzのときは2曲、3曲のときもありました。課題は、楽譜、お手本、練習のポイントが示され、カラオケがアップされるので、そのカラオケをダウンロードし、それに合わせて歌ったものを録音、そのMP3ファイルをアップロードするというものでした。これもクラスメートがそれぞれの録音を聴けるようになっており、みんなけっこうコメントをつけてくれます。締切数日後に講師が講評を書き込んでくれるのですが、それに対して確認したり、質問したりすることができます。講評はテキストのことがほとんどですが、生徒の録音を流しながら「ここのところが、、、」と声で説明した音声ファイルをアップしてくれることもありました。講評の最後に成績(A〜F、Aにはマイナス、B,Cにはプラス&マイナスがついてEはなし。全部で10段階)が記入されます。成績の部分だけは、他の生徒には見えないようになっています。
 この他に、コースのクラスメートの間で自由にトピックが作れるフォーラムと、Berkleeの生徒全体(キャンパスの通学生もオンラインもみんな一緒です)が交流できるSNSがあり、自分の作品や演奏のアップ、メン募、仕事の情報やコラボ企画など、様々な情報交換がなされています。
 なお、コースのサイトは、終了後30日間書き込み可能、その後1年間閲覧可能となっています。実は終了後の1年間もまたそれぞれのコースのサイトを閲覧していたりしたので、この記事の続きが遅くなってしまっていたのでした、、、
 以上がコースの概要ですが、やっていたことが本当に盛りだくさんで、何から書いてよいやら、迷うところが多いのですが、、、
 次回以降は、FAQ形式にしようかな、と思います。どんなコースがあるの?とか、授業料はどのくらい? 必要な英語力はどの程度?、、って感じですかねえ。習ったことを具体的に書くのは、またその先かなあ、、、うーん、先は長いけど、がんばるぞー!

Lucy

Second Lifeに棲息しつつ、いろいろと音楽を勉強中です。詳しいプロフィールはこちら http://lucytakakura.com/about-lucy

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