バークリー音大にオンライン留学(3)FAQ1 英語力
ここのところ、バークリー音大のオンラインコース関連の記事に毎日アクセスがあるようです。関心を持っている方、けっこう多いんですねえ。
検索ワードを見ると、実際に受講したいけど、○○が心配、というような方が多いので、今回は受講にあたって気になる心配事についてFAQ形式で書いてみようかと思います。その方が体系的に書くよりもお役に立てそうなので、、、
・どのくらいの英語力が必要か?(受講)
・ 〃 (歌)
・どんな講座があるの?
・授業料はどのくらい?
・必要な学習時間は?
・ぶっちゃけ、役に立つんだろうか?
こんな感じでしょうか。では、まずは英語について。
・どのくらいの英語力が必要か?(受講)
歌のクラス以外の受講の際は、必要なのは読み書きと聞き取りです。スピーキングは必要ありません。演奏のコースだったら、高尚な表現も必要ないし、完璧な英語じゃなくちゃ、ということもないと思います。生徒は全世界から集まって来ていますから、英語が「外国語」である人が非常に多いので、細かいことはお互いに気にしない、という感じです。ただし、学習にあたっては、以下のレベルが目安になるかと思われます。
[Reading]
講義資料がけっこうな量なので、重要なポイントをかいつまんで読める斜め読み、とか、流し読みができる必要があります。一字一句たどらないと意味がつかめない、という場合は読む練習をしてから受講した方がいいと思います。例えば、Jamey Aebersoldなどの英語の教則本で練習できるか、自分の学習分野についてのWikipediaの記事を読んで、読みながら重要なポイントをつかんでいけるか、などが目安になるかと思います。
なんとかなりそうだけど、読むスピードが、、、という方が多いと思いますが、受講している過程で強制的に速読力は上がっていきますので(笑)教則本が使えるなら、受講してしまいましょうw
[Listening]
レッスン毎に講師のビデオ講義がありますし、提出した課題について講師が直接語りかけているものが音声ファイルで上がることもありますので、聞き取りも必要です。これは、
ここのビデオが理解できれば十分です。
[Writing]
Discussion Assignmentで必要になります。講義資料をちゃんと読んで理解したかを確認する目的の課題なので、質問の答えが書いてあるところを探し出し、要点を書く、場合によっては感想を書く、という程度のWriting能力があればだいじょうぶです。また、講師に質問をしたり、クラスメートの課題にコメントをつけたり、ということもできれば「積極性」が評価されるのでなお可、という感じです。最初はクラスメートの見よう見まねでやればいいので、英作文ができるのならオッケー、ではないでしょうか。
なお、楽器の演奏や作曲以外のコースの場合、例えばMusic Business Courseの場合は、企画書などのレポートを提出することもあるようですし、Copyrightのコースだと法律分野の専門用語に精通している必要がある等、それぞれの講義により求められる英語力が変わってきます。こういったコースの場合は、該当する講義概要をよく読んで個別に判断してください。
・どのくらいの英語力が必要か(歌)
歌を歌うことを学ぶコースの場合、日本人でもついていけるんだろうか、と気になるところではありますが、英語力というよりも、歌をちゃんとコピる、ということができればオッケーです。コピる、というのは、声色をまねる、ということではなく、原曲と同じ譜割りで歌詞をのせる、ということですが、それができれば子音に不要な母音がついたりということがなくなるわけで、それだけでもかなりハンデをクリアしたことになります。みんなそれぞれの母国語により苦手な発音というのがけっこうあって、指摘を受けることもありますが、それ自体、学習の大きな妨げになるものではないと思います。
なお、作詞コースについてですが、Song Writing Courseを受講していたクラスメートに聞いてみたところ、非英語圏の人もけっこう受講しているそうで、英語が母国語でなくてもおじけづくことはないよ、とのことでした。
ワタシ自身、英語圏での留学経験が無いので、受講前はちょっと心配でしたが、思い切ってやってみて本当によかったと思います。TOEICなどの試験勉強も大事ですが、使える英語、となると、こういうところに無理矢理飛び込んではじめて実力がつくもんなんだなあ、と実感した次第です。
これで参考になったかな、、、(^_^; とにかく、次回は講座の種類に進みたいと思います。