ヴォーカル・アドリブ教本

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シンガーの表現を豊かにする ヴォーカルインプロヴィゼイション 模範演奏/練習用CD付
(2016年、新版が出たのでリンク先はその後差し替えました。)

5,000円は高かった。しかし、内容はジャズ理論、ピアノの基礎、コードの聞き取り、アーティキュレーション、現役ヴォーカリストのインタビュー集、と多岐にわたり、しかもどの項目も今まで買った日本のどんな教本よりも的を射たわかりやすい説明で、項目毎に数冊分の教本の値打ちがあることがわかった。これらを別々にそろえたら、数万円になってしまうだろう。この本では、例えばアーティキュレーションだったら「管楽器の教本を参考に」という風に、詳しくは別の参考書を読むようにコメントしてあるが、ワタシのようなビギナーにはこっちで十分だし、むしろこっちの方がわかりやすい。エッセンスだけ、簡潔に書いてあるからだ。サックスをやるんでも、まずはこの本を参考にした方が良いと思ったくらいだ。

ジャズ理論では、やっぱりモードが出てくる。いままで、ドリアンだったらDドリアンを、フリジアンだったら、Eフリジアンを基準にして、他のキーはそれらを移調すればよいのだと考えていた。あるいは、隣同士の音との感覚を、全、半、全、半、なんて具合に覚えようとしてみたこともあった。いずれも挫折。こんなの覚えられないよー、覚えてる人はすごいなー、と思っていた。で、この本を見ると、なんのことはない、ドリアンだったら3と7を半音下げる、とはじめから書いてあるではないか、、、気が付かないワタシもアホだが、それぐらい書いてくれたっていいと思うなー、他の教本たち。

ピアノもきわめて簡潔。6ページしかない。ヴォーカリストがやるべきピアノはとりあえずこれだ、と。まず12キーのスケールを120のスピードで往復できるようになったら、次はC6, CM7, C7, Cm6, Cm7, Cm7b5, Cdim7、各キーともとりあえず覚えなさい、で、コードを覚えたら、今度は両手での弾き方。左手は1,7、右手は3,5、これに徹底する。そーかー、はじめから9とか11とか13とかやらなくていいのかー。コードヴォイシングなんてはじめから書いてあるやつは、いろんなところで9とか11とか13とかが入ってきて、なんでそうなるのかは書いてない。こうやって順序立てて書いてくれたらついていけるのに。

とにかく、「これだけやれ」というのが順番に書いてあるから、やる気もするし、覚えられる。まあ、コードの覚え方までは書いていなかったので、これは自分なりに展開形のアルペジオをのぼったりおりたり、次に和音の往復、これを片手ずつやって次は両手いっぺん、という方法を編み出して(大げさか)毎日1コード7種類ずつやった。なんとかなったぞー。はじめてなんとかなった。感動。

歌の方も、まず、ブルースのフェイクから。最初は歌詞つき。次はダバダバっていうやつ。これをシラブルと呼んでいる。このシラブルもいろんな種類があって、ドゥドッとか、ビバッとかいろいろなパターンが用意されており、練習曲もついている。スウィングの練習もちゃんと三連符からはじまっている。たいしたもんだ。いや、どうしてこんな本がいままでなかったんだろう?

練習課題はそれぞれむずかしいのだが、コード練習の例に見られるように目標が細かく分けられているので、やる気がでる。「とりあえずこれだけ」っていいなあ。

これを全部やるにはずいぶんと時間がかかりそうだけど、ちょっとでも課題をこなしたらその分だけ進歩がありそうなので、とにかく頑張ってみることにした。後日談、乞うご期待。

Lucy

Second Lifeに棲息しつつ、いろいろと音楽を勉強中です。詳しいプロフィールはこちら http://lucytakakura.com/about-lucy

ヴォーカル・アドリブ教本」への6件のフィードバック

  • 2004年8月30日 @ 10:02
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    こんにちは。うちのBlogにコメントありがとうございました。
    そうそう、これをまさにやっておりますよ。
    私的には、というかうちのセンセも言ってますが、このテキストは説明が回りくどいと思ったりすることもあります。私アホやから(笑)。もう終盤まで差し掛かっていて、もうそろそろこのテキストは終了するのですが、結局いい演奏聴いて、自分でもいいフレーズとか何度もやってみて自分のものになるまで刷り込むしかないということに気付いてなんかがっくりしています。
    でも、多少、これをやってなかったら知らなかったこととか役に立ちそうなこととかあると思います。
    よかったらこっちのページもどうぞ。
    http://www.geocities.jp/eyelashrainbow/
    最近はexiciteの方はあまり更新してないんですよ。
    こっちはほぼ毎日更新してますんで。
    そちら様はヴォーカルさんですか?管楽器?
    私は純粋JAZZヴォーカルは今のところ敷居が高くてやってません。40くらいを目標に本格的なJAZZヴォーカルができればなと思ってます。
    また寄らせてもらいます。
    お互いいい感じでJAZZを楽しみたいですね。

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  • 2004年8月31日 @ 00:23
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    コメントありがとうございます! あの教本を全部仕上げたとは、、、脱帽ですm(__)m 
     ワタシはといえば、人前でやるのは圧倒的にサックスの方が多いのですが、ホントはもっと歌をやりたいですね。まだ自分のバンドを組んだり、セッションでアドリブ大会をやるほど実力がないので、いまはレッスンに専念しています。歌でアドリブをやるためにサックスをはじめたんですけど、結局、歌もピアノもサックスも同じところでつまずいて先に進まないままになってますね。アドリブができない、コード感がつかめない、と。まあ、煮詰まってもいかんので、適当にコピーなんかもしながら楽しくやっていこうと思います。
     nvbhさんの日記、読み応えありますね!こうやってがんばっている人がいるんだ、と思うと勇気づけられます。また今度トラバ貼りにうかがいます!

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  • 2004年8月31日 @ 17:14
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    ゆかりん、いい本を紹介してもらってありがとう!早速注文しちゃいました。
    私は、歌を始めてから闇雲にコピーコピー暗記そして根性気合、の繰り返しをしていたので、やっぱりアドリブというところが、本当にダメで。「適当にフェイクまわして」と言われると汗かき地蔵になってしまっています。覚えた音から外せないんです。なので、アーハィとかアーンとかウソウソ雰囲気モノで逃げています。
    もちろん、いきなり3と7をフラットで歌って、といわれても自分の中にその音がなってなければ無理なんだとは思うのですが、繰り返し訓練してコード感を身に着けたいです。さらに、理屈が付いてくれば、鬼に金棒?ですね。
    先日のライブの音源をサイトにアップしました。いかに、そういう事が私に必要か、戒めと反省のためにアップしました(笑)「使用前」ということで、聴いてみてください。
    http://www.chateau-clondeaux.net/sound.htm
    いつか、私もジャズを歌えるようになりたいなー。

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  • 2004年9月1日 @ 00:31
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     きょうこどの、コメントありがとです!同じ本を買ったと聞くと、仲間ができたー、ってかんじでうれしいですねん。
     chateau-clondeaux、コメント読む前に聞きましたぜ。いや、すごい、すごい。えと、えと、ディミニッシュ、いや、ハーフディミニッシュ、ロクリアンでしょうか、、(適当です、すまぬ(^^ゞ) きょうこどのにはこの本は必要ない気もいたしますです。いや、ほんと。

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  • 2004年9月3日 @ 15:43
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    ついに届きました!!
    読みやすくてうれしいです。読みやすいとやる気が出るね!
    頑張ります。つまづいたら、また相談に乗ってください。
    そうそう、CCのリンクありがとうございます。

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  • 2004年9月7日 @ 07:07
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     早速買ったんですね! 自分が紹介したものを実際に買ってくれる人がいるっていうのは嬉しいもんですな。いや、しかし、たいへんだ、この本。ワタシはすでにブルースのところでつまずいてます、、、

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