肩こり・頭痛を治そう(2) こんな症状でした(2)
肩こり・頭痛を治そう(1) こんな症状でした(1)の続きです。
前回で書いたように、頭痛と肩こりは根本的な治療法もみつからず、15年間抗うつ剤と適当なもみほぐしでなんとかしのいできました。
ところが、それではすまないできごとが、、
交通事故で、胸骨、胸椎と腰椎を骨折してしまったのです。
胸椎と腰椎は圧迫骨折でしたが、胸骨は完全にポキッと折れていました。3ヶ月余り安静の後、杖をついて通勤の練習をし、なんとか復帰しましたが、1年以上がんばったところで、ひどい腰痛、腹痛と疲労感で休みがちになり、ついに通勤不能となりました。眠気もまた復活です。
整形外科では「腹痛」は相手にしてもらえません。消化器科で検査してください、と言われるばかりです。もちろん検査はしましたが、異状なし。
万策つきた、もう通勤はムリだから、在宅の仕事を探すしかないかなあ、と思っていたところ、最後に再チェックのため某大学病院の整形外科で診察を受けたときに紹介されたのが「マッケンジー法」でした。
その大学病院では「貴方のような方はうちの病院では対応できませんが、マッケンジー法の病院へ行ってみるといいと思います。マッケンジー法を採用している病院はいくつかあるので参考にしてください。しばらく通わなければいけないので、お近くを選んだ方がいいでしょう。」とパンフレットを渡してくれました。
このマッケンジー法については次回以降に詳しくご紹介しますが、これに出会ったことで「治す」ことについての考え方が180度変わることになりました。今思うと、これが一気に快方の道へ進んでいく出発点となったのです。マッケンジー法で治療にあたってくださった病院にはもちろん感謝しているのですが、これを紹介してくださった先生にも同じ位感謝しています。このようなアドバイスをしてくださるか否かで、患者にとっては天と地ほどの差があるのです。
ここで早合点して、「そうか、マッケンジー法が効くのか、すぐにやってもらおう」と思った方、ちょっとだけガマンして先を読んでください。筋肉のコリが原因の不調を治すには、「治す」というのはどういうことか、をよく理解してからでないと意味の無いものになってしまいます。「どこそこで、○○という治療法をやってもらったらよくなるらしい」という考え方のうちは、「治す」道の出発点に立ったことにはならないのです。
なんだかよくわかんない、という方は、次の記事を読んでから受診を考えてくださいね。