肩こり・頭痛を治そう(5)「治す」とは?(3) – 本当に治したいの?
肩こり・頭痛を治そう(4)「治す」とは?(2) – 顎関節症の治療の続きです。
つらい症状が長引き、ついに限界を越え、仕事や家事ができなくなってしまう、、、そんな状態になった時、まずはゆっくり休み、なんとか治療法をさがしてみる、ということになるのだと思いますが、、
1.ずっと調子が悪かった
2.症状が悪化して、毎日つらい。でも仕事や家事はなんとか頑張った
3.ついに限界を越え、休むことにした
4.休んだら少しラクになった
いまここ、だとして。しばらく休んで治療したとして、どうなるのか?
人間というものは、特に若いうちは直前の記憶の方がより鮮明です。ちょっとよくなる→仕事を再開する、となると、上の2.に戻ることをイメージしてしまうのです。特に、自律神経失調症とか、慢性疲労症候群とか、いまいちなんの病気なんだか、どう治療するとスッキリ治るのかがはっきりしない症状の持ち主の場合、ちょっと治る→仕事はじめる→またつらくなる、と想像するのですね、半ば無意識に。
そうなると、「仕事をやめなければ治らない」「今の環境を大きく変えなければむり」と思いがちになりますし、ちょっと治る→かえってつらい、となると、やっぱり、治りたくなくなるわけです。それも無意識に。
ワタシ自身も、今振り返ってみると、そんな側面があったような気がします。もう通勤はムリだから、在宅の何かに替えようか、と本気で思っていたこともありました。でも、ちゃんと治さないと、うちで仕事をするのも難しい状態になりかけたのですね。じっと座っていられない。つらいから集中力も出ない。これでは在宅の仕事もむり、、、通勤できるようになるかどうかはともかく、とにかくなんとかして治さないと在宅の仕事もできないなあ、と思い始めたあたりで、治療法を探す本当の意欲が出てきた気がします。
また、マッケンジー法に出会い、症状によっては「運動をしたら一発で治る」(ただしすぐ元に戻るけど)こともあるんだ、ということを体験すると、「あー、治っちゃえば、通勤も全然つらくないんだ」というイメージを持つことができるようになりました。これも大きな転機になりましたね。
一家の生計の責任を持っている方は、「とにかくラクになろう」ということに集中することはとても難しいと思いますが、調子が悪い状態が長く続いている人にはこんな側面がある、ということだけでも関係者が知っておいてくれたらなあ、と思い、勇気を持って書いてみました。
さて、次回は、ウォーキングレッスンについて書いてみようと思います。
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