中標津移住相談 – 道東訪問2日目

Share

ふきのとう

中標津に来て生まれて初めてみた「ふきのとう」。うわーい、めずらしいもんを見たぞ、と思ったら、そこら中の土手に広がっており、まさに実効支配中でございました。

そんな中、中標津町役場におじゃましました。移住相談の受付窓口は、経済振興課です。おお、「まれ」みたいだw

担当のSさんとKさんはワタシたちのような北海道初心者にも大変親切に対応してくださり、やつぎばやの質問にも次々と詳しく説明してくださいました。

もっとも気になっていたのは「雪」対策です。移住といっても最初のうちは「長期滞在」になるだろうし、自分たちがいない間にたくさん雪が積もっちゃったらどうしたらいいんだろう? 屋根にのぼって雪下ろしとか、ワタシたちにできるんだろうか? ご近所で協力して雪かき、なんていう習慣があるような場合、迷惑な存在にならないだろうか、、、

Sさんによれば、

「こちらの雪はしんしんと音も無く降り積もる、っていうものじゃないんですよねえ。あんまり『雪かき』とも言わないですし」

雪は積もるのではなく、横殴りだそうで(^_^;

まあ、今シーズンは特にひどかったようですが、今後もこれが続かないとも限らないんですよね。

で、屋根の雪は落ちるにまかせ、運悪く入り口や通路に雪が吹き貯まっちゃった場合は、通り道を確保するために雪を脇にどけるのだ、と。北海道庁が管理しているいわゆる道道や町道は除雪をしてくれるので、町道に面した家の場合は自分ちの玄関から道までの通路を確保すればいいわけです。

この動画はかなり離れた浜中町の景色ですが、こういう感じなのかなあ、と思います。

となると、自分のうちの敷地内に雪を寄せておく場所が必要になるわけですね。そして屋根から落ちてくる雪がお隣にはみ出さないで、そのままにしておいてもだいじょうぶなスペースも必要になる、、、

そうか。

住宅建設用の土地がほぼ100坪単位で売り出されている理由はこれだったのか、、、

屋根から落ちてくる雪、通路確保のためよけた雪。雪を寄せるスペースが無いと、自分のおうちがうまってしまいます。もしくは、除雪した雪をどこかに運び出さなければいけません。中標津町役場の「冬の除雪」ページによると、役場で用意している雪捨て場は2カ所ほどあるようですが、とても個人が運べる距離ではなさそうです。

Sさんに、「個人宅それぞれが、自分の所の雪をよけておくスペースが必要なんですねえ。だから売地の面積が広いんでしょうか? あんまり狭く切り売りしちゃいけない、とか、そういう規制があるわけじゃないんですよね?」とたずねると、「規制はありません。雪の問題もありますが、中標津は鉄道が無いですし、バスも1時間に1本なので、移動には自家用車が絶対必要です。ご家族だと最低2台、これを駐車する場所も必要ですから、ある程度の広さが必要ですね」とのお答え。

「ひょっとして除雪車みたいのも必要ですか?」

「いえ、そこまではー(^_^; あ、みなさん、『ママさんダンプ』を使ってますね。」

「へ? ママさんダンプ? なんですかそれ?」

「あー、ご存じないですかね、ママさんダンプ。まあ、こっちではそう呼んでるですが、、、」

そこで、Kさんが、ノートにママさんダンプの絵を描いてくださいました。

それによると、こういうものだそうです。

使い方はこちら。

中標津の住宅地をぐるぐる回っていたとき、普通のお宅にこんなのもあったので

こういうのが必要な場合もあるんでしょうなあ、きっと。それにしても、これがアマゾンで買えるっていうのも驚きですが(^_^;

除雪対策の他に、市街地のインフラについても確認しました。第6期中標津町総合発展計画には、「まちなか居住によるコンパクトなまちづくりの推進」が掲げられており、「まちなか」は上下水道、光回線等のインフラはばっちり。ただ、それが「まちなか」の外に広がっていく可能性は低い、ということだそうです。

この日の午後は日建ハウジングさんにもおじゃまして住宅建設についての詳しいお話も伺いましたが、双方のお話から

  • 郊外にどっか安い土地を買ってしまおう。狭くても二人だからいいや。
  • とりあえず仮住まいとしてトレーラーハウスを置いておこうか。
  • 築年数が経った古い中古住宅だったら安くすみそうだ。

いずれも不可、ということが確定しました。ネット環境必須、セイコーマート命、というワタシたちは絶対に市街地に住まなければならないし、地盤のしっかりしたところを選ぶ必要があります。そして土地は除雪対策上も生活面でも十分な広さが必要。住居も、まずは頑丈さが大事です。玄関は二重玄関が必須。築年数が経っている住宅の場合、サイディングは全部取り替える必要があるし、断熱材の質や暖房システムの効率性を考えると、最初からしっかり建てた方が安心だし資金効率も良いというわけです。トレーラーハウスはけっこう頑丈なようですし、注文製造すれば断熱材も選べますが、そもそも更地に設置することに許可が降りない可能性が高いようです。

本当は一日も早く手持ちの資金で中標津に自分の家を、、、と思っていたのですが、ここはガマンにガマンを重ね、仮住まいではなく、長く安心して住める家を建てるため、しばらくはしっかり貯金をすることにしました。ちょっと残念だけど、やはり現地で詳しい話しを聞けてよかったです。

なお、その他の情報としては、

  • 中標津の人口増加は道外からではなく道内からの引越しがほとんど
  • オール電化にすると半端なく電気代がかかる
  • 個人宅の除雪は業者さんにお願いすることも可能
  • 北海道は花粉症が無いと言われているかもしれないが、白樺花粉の花粉症は存在する
  • 春先は牧場の堆肥の臭いが漂う日々がしばらく続く

というのもありました。日建ハウジングさん、商売抜きで包み隠さずお話いただき、本当に感謝です。日建ハウジングさんに住宅建設をお願いできるよう、頑張って貯金します\(^o^)/

さらに、もしこれからも中標津にちょくちょく来るようであれば、ビジネスホテルよりも安く泊まれるところはありますよ、という情報を役場と日建ハウジングさんの双方からいただきまして、ワタシたちなりに調べたら、いいところ、見つけられましたよー。中途半端な仮住まいにお金をかけるよりは、こっちの方がいいですね、確かに。

というわけで、移住相談の結果、すぐに引越はムリだけど、いつかはおうちを作るのだ−! と住む気まんまんになったLucyでございました。

中標津町役場のSさん、Kさん、日建ハウジングのSさん、貴重なお時間をいただき本当にありがとうございました! また行きます!

 

 

 

 

 

Lucy

Second Lifeに棲息しつつ、いろいろと音楽を勉強中です。詳しいプロフィールはこちら http://lucytakakura.com/about-lucy

コメントを残す