WSJがポッドキャストで「メタバースの構築方法」を配信
Wall Street Journalのポッドキャスト「Journal」がHow to Build a Metaverseと言う特集番組を4回にわたって配信しました。Journalは30分番組なので、合計2時間もの大型番組です。
聴く前は、きっと現在山のように出てきているメタバースを解説して、どれがうまく行きそうか、専門家の展望なんかをしゃべるのかなあ、と勝手に思っていたのですが、いざフタを開けてみると、全編がまさかのSecond Life特集! 現在あるメタバースでやっていることは、すべて10数年前にSecond Lifeでやっていた… また同じことが繰り返されるのか?という切り口の番組だったのです。
最近のメタバース騒ぎ、Second Lifeの住人にとっては、まさにWall Street Journalのコメント通りの現象でしかないと常々思っていたのですが、どういうわけか、メディアにはそのような記事がなかなか出てこない。それどころか、Second Lifeの存在すら言及されないまま、メタバースのイベントが「世界初!」みたいに語られていることに非常に違和感を感じていたところ、やっとこういう記事(音声配信ですが)が出たか、という感じです。
番組では、Second Lifeとは何か、について、それを作った人へのインタビュー、記者が実際にSecond Lifeにログインした時の模様、ヘビーユーザーへの取材などが行われており、非常に丁寧な解説を聴くことができました。で、はじめて気がついたのですが、ひょっとして、Second Lifeって、それがメタバースであることすら、知られていないのでは? 一人でちょっとログインしたくらいでは何もわからない世界です。「昔やってみたことがあるのでもう一回入ってみましたが、相変わらず人がいませんねー」などという記事を書き、ユーザーから総スカンを食う、ということが繰り返されているのも、これで2時間番組を作ろうという取材力というか、そういうセンスがなければ実体は把握できないし、読者や視聴者にも伝わらないっていうことだったんですねー。
次回以降の記事で、この特集番組の要約と、Lucyのコメントを書いていきたいと思います。
ピンバック: WSJ メタバースの構築方法 第1回 創世記(要約と回想) | Lucy Times